今回は「エレキギターの録音方法」について書いてみます。
前回、アコースティックギターの録音方法を紹介しましたが、エレキギターにもいくつかの録音方法があります。
今回は代表的な2つの方法に加え、
録音をさらに楽しくするためのポイントをいくつかご紹介します。

エレキギターをマイクで録音する方法
まずは定番の「マイク録音」です。
エレキギターはギターアンプを通して音を出すので、マイクはギターアンプのスピーカー正面にセッティングします。
アコースティックギターではコンデンサーマイクをおすすめしましたが、
エレキギターの場合、ダイナミックマイクが主流です。
理由は、ダイナミックマイクが高音圧に強く、
アンプからの大音量にも耐えられるからです。

また、マイクの位置によって、録音した音が変わることを知っていますか?
スピーカーの中心にマイクを置けば、硬くて明るい音、
少し外側にずらすと、柔らかくて落ち着いた音になります。
さらに、スピーカーからの距離を変えることで、
音の広がりや空気感も調整可能です。
この2つを後でミックスすることで、
より立体的で臨場感のある音を作ることも出来ます。
いろいろ試して、あなたの好みの音を見つけてみてください♪
アンプシミュレーターで録音する
次に紹介するのは、「アンプシミュレーター」を使った録音方法です。
アンプシミュレーターは、ギターアンプの音を疑似再現する機器で、
パソコンにつなぐだけで使えるものも多いですね。
実機のギターアンプを使う場合、大音量が出るので、
防音設備が必要だったり、録音環境を整えるのが難しいかもしれません。
その点、アンプシミュレーターは直接パソコンで録音できるので、
防音を気にする必要がありません。
特にDTMユーザーにはおすすめの方法です。
また、内蔵のエフェクターを使って、
さまざまな音を簡単に作ることができるのも魅力です。
レコーディングスタジオのような音作りを、自宅で手軽に楽しめますよ。
録音前に確認!エレキギターのセッティング
エレキギターで録音する前に、まず「楽器本体」の状態を整えることが大切です。
弦は新しいものに張り替えよう
まず注目したいのは「弦」です。
ギターの弦は使い続けると徐々に劣化し、音がくもったり、張りがなくなってしまいます。
録音の際は、できるだけ新しい弦に張り替えるのがおすすめです。
張り替えた直後の弦は、明るくクリアな音が出ます。
特に録音では、この新しい音が大きな武器になります。
ピックアップを選んで音を変える
エレキギターには「ピックアップ」と呼ばれる、弦の振動を拾う装置がついています。
このピックアップを切り替えることで、音の性質を大きく変えることができます。
「ハムバッカー」:厚みがあり、重厚な音を出すのが得意です。
ロックやメタルなど力強いサウンドに向いています。
「シングルコイル」:繊細でクリアな音が特徴です。
ポップスやジャズ、カントリーなど幅広いジャンルで活躍します。
ギターに搭載されているピックアップがどのタイプかを確認し、
録音したい曲に合ったものを選んでみましょう。
音量とトーンのノブも調整しよう
ギターには、ボリューム(音量)ノブとトーン(音色)ノブがついています。
初心者の方でも、これを回すだけで音に大きな変化をつけることができます。
「ボリュームノブ」:録音時には、ボリュームをしっかり上げることで、ギターの存在感が増します。
ただし、アンプの設定に合わせて調整し、大音量になりすぎないように気をつけましょう。
「トーンノブ」:音色を調整するノブです。
これを回すと、高音域のシャリシャリした感じを抑えたり、逆に明るくしたりできます。
トーンを少し絞ると、温かみのある落ち着いた音になり、
ポップスやバラードにぴったりなサウンドを作れます。
ノイズ対策でエレキギター録音のクオリティをアップ!
録音中に気になる「ノイズ」を減らすだけで、仕上がりが大きく変わります。
まずはケーブルの状態を確認しましょう。
ケーブルの種類や長さによって、音質に影響が出ることがあります。
- ケーブルの種類:エレキギター用には、一般的に「シールドケーブル」というケーブルを使用します。
楽器店に行くと、ギター用のケーブルが専用コーナーに並んでいます。
太くて丈夫なものを選ぶと安心です。 - ケーブルの長さ:長すぎるケーブルはノイズの原因になることがあります。
自宅録音の場合、3メートル程度のものを選ぶと扱いやすいでしょう。
近くにスマホやルーターなどの電化製品があると、
電波によるノイズが入ることがあります。
録音中はこれらを切っておきましょう。
アンプシミュレーターを使う場合は、
設定メニューにノイズリダクション機能があることが多いので活用しましょう。
まとめ
以上のように、エレキギターを録音する方法はいろいろありますが、
大切なのは、自分に合った方法を見つけることです。
試行錯誤しながら、自分だけの録音スタイルを確立してみてくださいね(^◇^)ノ
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