今回は、「ロー・インターバル・リミット」について書いてみます。
「ロー・インターバル・リミット」とは、
ある2和音を鳴らす際、濁らないで聞くことが出来る最低音のことです。
これだけ聞くと、わけが分からないですよね(^^;
一言で言うと、「密集した和音は、低い位置で鳴らさないようにしましょう」、
ということです。
低い位置で和音を弾くならば、オクターブユニゾンや、
完全5度音程にしておくと無難です。
これだけ知っておいてもらえれば、実用レベルでは十分です。
ですが、これだけで記事を終えると
ちょっと乱暴ですよね(^^;
では、どういうことか、
もう少し説明していきますね。
ロー・インターバル・リミットをもう少し詳しく説明
2つ以上の音を、同時に鳴らした状態を和音と言います。
和音にすることで、単音で弾いた時よりも
豊かな響きになります。
これは、2つの音が持つ波長が、調和するためです。
ですが、低い音域で和音を鳴らすと
うまく調和しない現象が起きてきます。
この限界ギリギリの低さが、「ロー・インターバル・リミット」です。
なぜ、低音では調和しにくくなるのかというと、
低音の方が波長が長いため、ちょうどいい倍率で倍音がかみ合わないため、
共鳴しにくいんですね。
「ロー・インターバル・リミット」は、
実際に、どのくらいの低さで、どの2和音を弾くと濁るのか
計測結果が出ています。
ですが、倍音成分は楽器によって異なります。
聞く人の個人差によって、濁るかどうかも変わるでしょう。
そのため、実際の響きを確認しながら
確かめることをオススメします。
響きがあやしいと思ったら、
2音のインターバルを広げたり、
少し高い位置に変更してみましょう(^◇^)ノ
→オンライン作曲講座「わくわく作曲先生♪」トップページへ戻る
→音楽制作の知識大全「音楽レシピ(作り方)の図書館」のもくじへ戻る