今回は「ギターの仕組み」について書いてみます。
一般的なギターには6本の弦がありますが、
この6本の弦を使って「メロディやコード」を鳴らすことができます。
ギターを弾いたことがない人にとっては、
どういう仕組みで「メロディやコード」が鳴らせるのか、
よく分からないですよね?
特にキーボード(鍵盤)しか弾いたことのない人にとっては、
「ギターの音の仕組み」は未知の世界だと思います。
今回は、この「ギターの音の仕組み」について書いてみます。

ギターの音(ドレミなど)の配置はどうなってる?
まず、ギターの音(ドレミ)の配置を知ることから始めましょう。
6本の弦にはそれぞれ特定の音が割り当てられており、図1のように、
1弦から順に「E(ミ), B(シ), G(ソ), D(レ), A(ラ), E(ミ)」となっています。
この、どのフレットの弦も押さえずに弾く音を「開放弦」と呼びます。

図1:ギターの音の配置図
左手で押さえるフレットを1つ上げるごとに、音は半音ずつ高くなります。
たとえば、6弦の開放音はE(ミ)ですが、
第1フレットを押さえるとF(ファ)、第2フレットでF#(ファ#)となります。
この規則性を理解すると、どの弦を押さえるべきかが感覚的に分かるようになります。
弦とフレットの関係を理解しよう
ギターの構造上、音程は、弦を押さえる「フレットの位置」と「弾く弦」の2つで決まります。
メロディを弾くときは、指を最小限しか動かさず、
複数の弦を組み合わせることで、スムーズな演奏が可能です。
また、ギターならではの特徴として、
同じ音を他の弦で弾くことができる点があります。
例えば、もう一度(図1)を見てもらうと分かりやすいですが、
第1弦1フレットの「ファ」は、第2弦6フレットでも弾けます。
このように音を配置することで、演奏にバリエーションを加えることができます。
もちろん、1本の弦だけでメロディを弾くこともできますが、
左手の移動が多くなるので大変です。
弾く弦を効果的に使い分けるのが、ギター演奏の鍵です。
ギターコードの仕組みと覚え方
ギターでコードを弾くとき、「左手で押さえる形」を覚えている人が多いと思いますが、
実はコードの仕組み自体はキーボード(鍵盤)と同じです。
例えば「C」というコードは「ド、ミ、ソ」で成り立っています。
キーボードでは3つの鍵盤を押さえますが、ギターでは6本の弦を使います。
そのため、一部の音が重複します。
例えば、Cコードを弾くときの音は以下の通りです:
第1弦:E(開放弦)
第2弦:C(1フレット)
第3弦:G(開放弦)
第4弦:E(2フレット)
第5弦:C(3フレット)
第6弦:E(開放弦)
このように、同じ「ド、ミ、ソ」が重複しているだけで、
コードの仕組みとしては同じですね。
他のコードも同様です。
たとえば「Dm」のコードは「レ、ファ、ラ」から成り立ち、
以下のように押さえます:
第1弦:F(1フレット)
第2弦:C(3フレット)
第3弦:A(2フレット)
第4弦:D(開放弦)
第5弦・第6弦は弾かない
また「G7」のコードは「ソ、シ、レ、ファ」で構成され、
以下のように押さえます:
第1弦:F(1フレット)
第2弦:B(開放弦)
第3弦:G(開放弦)
第4弦:D(開放弦)
第5弦:B(2フレット)
第6弦:G(3フレット)
以上のように、すべてのコードが音楽理論に基づいて成り立っています。
ギターコードの一覧表も載せておくので活用してください(画像協力:ギタコン)。
画像をクリックすると拡大表示できます
図2:ギターコード一覧表
ギターで即興演奏(アドリブ)をする時のコツ
ギターで即興演奏する際には、スケールの「音の配置」を、指の位置で覚えておくことがコツです。
たとえば、Cメジャースケール(ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド)は、
第5弦3フレットから始め、次のように弾くことができます:
第5弦:3フレット(C)、5フレット(D)
第4弦:2フレット(E)、3フレット(F)、5フレット(G)
第3弦:2フレット(A)、4フレット(B)、5フレット(C)
このスケールのパターンを「左手の指の形」で覚えておくと、
即興演奏(アドリブ)がスムーズに弾けます。
作曲する時にも役立つでしょう(^-^)
さらに練習する際は、GメジャーやAマイナーなどのスケールにも挑戦してみましょう。
カポタストでkeyを変える
カポタスト(以下カポと略します)を付けることで、ギターの弦の長さが短くなり、
キーを簡単に変更することができます。
例えば、カポを第2フレットに付けると、
開放弦の位置が「ファ♯、ド♯、ラ、ミ、シ、ファ♯」に変わります。
これにより、簡単なコードフォームをいくつか覚えておくだけで
さまざまなkey(キー)に対応できるようになります。
例えば、カポを第2フレットに付け、
(カポを開放弦と見立てて)Cコードのフォームを押さえると、
Dコードとして演奏できます。
このようにカポを使いこなすと、異なるキーの曲を簡単に演奏できるようになります。
まとめ
いかがでしたか?
ギターの音の仕組みや音の配置を知ることで、演奏や作曲がより楽しくなると思います。
機会があれば、実際にギターを触って確認してみてくださいね(^◇^)ノ
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