コンプレッサーの役割

さて、曲が完成してレコーディングも済ませ、パソコンでCDやMP3にしてみました。

でも、やはり何か物足りません。
市販の曲と続けて聴くと、音量もかなり小さいです。

可能な限り最大の音量で録音したにもかかわらず・・・。

こんな経験はありませんか?


この現象を解消するには「コンプレッサー」を使って音を圧縮します。

どういうことかというと、最大の音量で録音したと言っても
これは「曲の中で一瞬だけ鳴る、最も大きな音」を基準にした状態です。

それ以外の小さな音部分は、最大値まではまだ余裕があります。

これが音が小さく聞こえる原因です。


ではどうすれば良いのかというと、小さな音も最大値に近づければ良いわけです。
その手段として「コンプレッサー」を使います。

まず「コンプレッサー」で音を圧縮し、
一番大きな音と小さな音をできるだけ平均化します。

ギュッと押しつぶす感じですね。

そうすると「一番大きな音」と「小さな音」の差は少なくなります。

それでは音量が小さくなるじゃないかと思われますが、
この圧縮した状態でボリュームを上げ、最大値へ近づけます。

すると「小さな音」も、圧縮前よりは最大値へ近づいていますよね。
結果的に、曲全体の音量平均値は上がるわけです。

次回はコンプレッサーの機能を詳しく見ていきましょう。